ブラック・クローラー (2020):映画短評
ブラック・クローラー (2020)どこか懐かしさすら覚える王道的な人喰いワニ映画
オーストラリア北部の洞窟探検に出かけた若い男女グループが、水中に潜む巨大な人喰いワニに襲われる。『ブラック・ウォーター』のアンドリュー・トラウキ監督が10数年ぶりに手掛けた続編だが、直接的なストーリーの関連性は全くない。良くも悪くも『ジョーズ』の系譜に属する古式ゆかしい王道的なネイチャー・ホラー。ワニ大量投入&出し惜しみゼロの『クロール -凶暴領域-』みたいな映画に慣れてしまうと、やはり刺激が足りなく感じられることは否めないが、しかし’70年代の動物パニック映画群を見て育った世代なら懐かしさを覚えるだろう。奇をてらうことのない演出にも安定感がある。暇つぶしには最適のB級ホラーだ。
この短評にはネタバレを含んでいます