アイ・ケイム・バイ (2022):映画短評
アイ・ケイム・バイ (2022)社会的な事柄に触れる緊張感たっぷりのスリラー
権力を持つ男は悪いことをしてもうまく逃れられる。逆に有色人種や移民は常に不利で弱い立場に置かれている。そういった醜い現実や、さらに親と子の関係といったことにも触れるスリラー。悪役を演じる俳優に「ダウントン・アビー」の紳士的で優しい人のイメージが強いヒュー・ボネヴィルを起用したことで、よりインパクトのある形でメッセージが伝わる。真の悪者は、社会のシステムなのだ。話は速いペースで進み、途中主人公が違う人に変わっていき、先の予想がつかない。ツッコミどころはあるものの、勢いで最後まで引っ張る。役者はみんな良いが、特にニューフェイスのパーセル・アスコットは今後注目したい。
この短評にはネタバレを含んでいます