東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦- (2023):映画短評
東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦- (2023)ライター3人の平均評価: 4
各キャラの想いに胸熱くなり、ペヤングを食したくなる
前作『-運命-』で温まった観客を、2ヶ月間生殺し状態にしての後半戦。全編クライマックスとはいかないまでも、廃車場を舞台にした「血ハロ」での抗争をたっぷり魅せる。屋内に改変されたことで閉塞感漂う大乱闘は、足場の悪い中での落下や転倒といった実写ならではのリアルで泥臭い描写が見どころ。また、前作に続き、「東卍」結成時のエピソードに加え、一歩間違えれば、コントになりかねない中学時代の場地と千冬の回想シーンも見事に再現。実写でも一虎のサイコパスすぎる逆恨みは腑に落ちないものの、それぞれのキャラの想いに胸熱くなるわ、「ペヤング」を食したくなるわ、このメンツでの「聖夜決戦」を期待してしまう!
“決戦”のタイトルにふさわしいアツさ!
前編“運命”のレビューでは“ひとつの作品を真ん中でちょうど半分にしたような”と書かせていただいたが、すべて見終わってみると当然といえば当然だが、後編に圧倒的な重みがある。
主人公タケミチのブレイクスルーは、まさしく待ってました!だし、ある件について彼が腹を括るラストまで熱気ムンムン。何より“血のハロウィン”本番となる一大合戦のビジュアル化が嬉しい。高低差のある場所を縦横無尽に行き来し、多種バトルを見せるアクションは圧巻。
前後編として作られた作品では『レッドクリフ』的な構造で、これを見た後では前編が長い予告編に思えてくる。とにかくアツい!
すべてはこの決着編のために
1作目も2作目に当たる前編もすべてはこの後編、決着編のためにありました。そう思える集大成的作品です。
前編で伏線とフラストレーションをたっぷりため込んだこともありますが、その回収と解消に当たるクライマックスの集団群闘のシーンは縦横無尽に展開されていて、やはり見応えがあります。
2作目を見ていることは必須条件ではありますが、やはりこちらもぜひ劇場で見て欲しい娯楽作品です。これだけの面々を集めるのは至難の業なので、これで一応終わりかなと思いますので、そういう意味でも必見の一本でしょう。