片思い世界 (2025):映画短評
片思い世界 (2025)
特別感の使い方
広瀬すず、杉咲花、清原果耶という朝ドラヒロイン3人を揃えた一本。脚本の坂元裕二と監督の土井裕泰の『花束みたいな恋をした』のコンビはどうしても”特別感”を感じざる得ないこの3人をその”特別感”をそのまま映画に焼き付けました。変な濁し方をするより、この方がよっぽど効果的で、映画自体を特別なものにしてくれています。メイン3人はキャラクター的に被る部分もあるかと思いましたが、巧みな位置取りでお互いを消し合うことなくむしろ引き立て合っている感もあります。3人の絆を知った上でもう一度映画を見るとまた違った映画になると思います。
この短評にはネタバレを含んでいます