アンジェントルメン (2024):映画短評
アンジェントルメン (2024)
ライター2人の平均評価: 3.5
スゴ腕個性のチームミッションとして、やさしい作り
ガイ・リッチー監督が初期作品で得意としていた集団劇のセンスが際立って、第二次世界大戦をバックにしながらも“時代”を感じさせない不思議なテイストに昇華した。音楽や女性キャラの描き方も、どこか今っぽさを意識してるのがリッチーらしいかも。
一応、主演はヘンリー・カヴィルなのだが、いい意味で“個性を消して”前へ前へと出てこないところが、秘密工作部隊のリーダー役として理にかなってる。
主人公たちのスゴ腕ぶりが発揮されるアクション場面は、敵側が簡単に仕留められてしまう流れが、ゲームのようであり、ファンタジーでもあり、そこを「痛快」と受け止められるかどうか。観る人によっては、容赦ない傲慢さを感じるだろう。
ガイ・リッチーらしさ健在
ガイ・リッチー監督の”らしさ”を感じることができる待望の最新作。大作エンタメ作品志向の強いガイ・リッチーにとって”ハリウッドのブロックバスターの王様”ジェリー・ブラッカイマーとのタッグはまさに理想的な製作体制と言っていいでしょう。正式にスーパーマンを卒業したヘンリー・カヴィルは肩の荷が下りたような気軽さを見せてくれます。かなり荒唐無稽な話ですが実話ベースと言うから驚きです。アーサー王、ホームズに続いて007(の元ネタ)という母国の英雄を描いたガイ・リッチーは次は誰を取り上げるのか楽しみですね。