ミート・ザ・フューチャー~培養肉で変わる未来の食卓~ (2020):映画短評
ミート・ザ・フューチャー~培養肉で変わる未来の食卓~ (2020)
代替肉に関心を持つ方々は必見
近い将来に予測される世界的な食糧難はもちろんのこと、環境負荷や動物倫理や感染症など、食肉にまつわる様々な問題の解決策として注目されているクリーンミート(培養肉)の最前線を、米国企業アップサイドフーズ(旧メンフィス・ミート)への密着取材から紐解くドキュメンタリー。筆者は以前より食肉を大豆ミートに置き換えており、おのずと培養肉にも関心はあったものの、やはりどことなく「不自然」という負のイメージを拭いきれなかった。しかし本作を見る限り、安全性の不安はだいぶ軽減される。何より、新しいものへ対する米国政府や米国社会の柔軟性に感心する場面が多々あり、硬直しきった日本との違いを感じずにはいられない。
この短評にはネタバレを含んでいます