ザ・マザー:母という名の暗殺者 (2023):映画短評
ザ・マザー:母という名の暗殺者 (2023)ジェニロペの逞しさを堪能したい方におすすめ
軍隊仕込みの凄腕暗殺者ジェニファー・ロペスが12年前に手放した娘を守るため、容赦なく敵を殺しまくるアクション作品。敵対する組織にさらわれた娘を助け出す前半の展開は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演『コマンドー』の女性版みたいな感じ。ただし、シリアスなトーンが貫かれているため爽快さや痛快さはない。主人公が母親として名乗り出ないかわりに、銃の扱い方や地雷の作り方、ナイフで人を殺す方法などを娘に教えてコミュニケーションを取るのが面白いのだが、要所要所で「なんで?」と思うような展開が続いてしまうのが残念。理詰めでない分、アクションも凡庸。笑顔ゼロで演じきったジェニロペの逞しさを堪能したい方はぜひ。
この短評にはネタバレを含んでいます