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カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~ (2023):映画短評

カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~ (2023)

2024年1月26日公開 97分

カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~
(C) KADOKAWA

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.3

なかざわひでゆき

自分の「好き」を知り、「好き」にこだわるって大切

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『魔女の宅急便』の作者である児童文学作家・角野栄子の「半生」を辿って「今」に密着したドキュメンタリー。NHKで放送された同名番組に、追加撮影と再編集を加えた劇場版である。その型にはまらない自由そのものの人柄は、どこにいても目立つカラフルなファッションを見ても一目瞭然だろう。自分の「好き」を知るのが幸せへの第一歩というのは本当にその通り!その「好き」にとことんこだわり、毎日を楽しく自分らしく生きている彼女の姿は、同じく「好き」を原動力にしてきた筆者も大いに励まされる。勇気と元気と感動を分けてもらえる97分。たった一度きりの人生、楽しまなくちゃ損ですもん!

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

元気とインスピレーションをたっぷりもらった

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

家の中といい、身につけるものといい、どこを見ても自分らしいセンスに満ちていて、憧れてしまう。眼鏡を選ぶにしても(作品をひとつ書き上げたら自分へのご褒美として眼鏡を買うのだそう)、年配の人は普通選ばないような個性的なものをあえて選び、ちゃんと似合ってしまうのだからすごい。派手な眼鏡をかけることで、会う人の目をそこに集中させてシワから気を散らせるのだと笑うけれども、いやいや、シワもほとんどないではないか。日々の暮らし方もとても素敵。彼女のポジティブなエネルギーは、自分が良い気持ちになるものを書くという、とてもシンプルなところから来ているよう。元気とインスピレーションをたっぷりもらった。

この短評にはネタバレを含んでいます
大山くまお

誰もがこうやって年をとりたいと思うのではないか

大山くまお 評価: ★★★★★ ★★★★★

『魔女の宅急便』などで知られる児童文学作家・角野栄子の今と過去を映すドキュメンタリー。ピンクの屋敷に一人で暮らし、色とりどりのワンピースを着て颯爽と歩く角野は、とても88歳には見えない若々しさだ。印税で悠々自適なのかと思いきや、今でも朝から夕方まで執筆を続ける姿に驚かされる。彼女の想像力の源泉は、若き頃のブラジルへの移民の経験と専業主婦としての鬱屈とした思いにあったという。だが、断定的に語らず、角野自身のようにふわっとしたタッチで綴る。面白い作品を書きたいから「神様、命をください」と海に祈って、すぐさまハハハと笑うあたりが真骨頂。誰もがこうやって年をとりたいと思うのではないか。

この短評にはネタバレを含んでいます
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