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お母さんが一緒 (2024):映画短評

お母さんが一緒 (2024)

2024年7月12日公開 106分

お母さんが一緒
(C) 2024松竹ブロードキャスティング

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.5

くれい響

「やっぱり猫が好き」好きにはたまらない

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『言えない秘密』「海のはじまり」の次に、まったく不幸じゃない(逆に幸せそう)古川琴音が新鮮に映るなか、公開が相次ぐなか、今回も当たりの江口のりこ主演作。まったく似てない三姉妹が言いたい放題のシチュエーションコメディだけに、「やっぱり猫が好き」好きにはたまらない一本だ。タイトルにもなっている母親が登場しない代わりに、三女の彼氏が登場して巻き込まれる展開だったり、それがネルソンズの青山フォール勝ちという絶妙なキャスティングも、妙なスペシャル感アリ。橋口亮輔監督作としてはちょっとライトな印象もあるが、捉え方次第ではいろいろとハマっている普遍的なホームドラマといえる。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

家族「あるある」を超絶妙なセリフの応酬で快調ペース

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

オリジナルが舞台劇のためか、冒頭からセリフの妙、会話のテンポに引きずられ、その快調なノリは最後までキープ。三姉妹のキャラ設定も鮮やかなので、シーン&展開によって3人それぞれの気持ちに寄り添えたり、「いや、それはない!」と違和感をおぼえたりする瞬間が目まぐるしく変わり、飽きさせない。唯一の男性キャラの何気ない一言が作品のオアシスのように滲みわたる。旅館で大声出し過ぎ…というツッコミは、まぁ映画ってことで。
メインキャスト3人のハマリ具合は異次元レベルで、中でも江口のりこの怒り&コンプレックス表現は差し替え不能か。橋口監督らしさは不覚なタイミングに鋭く襲いかかってくる。そこを受け取るとさらに快感!

この短評にはネタバレを含んでいます
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