イマジナリー (2024):映画短評
イマジナリー (2024)誰もが思い当たる節があるから恐ろしい
子供時代の想像上の友だち=イマジナリー・フレンドは、映画『ブルー きみは大丈夫』では純粋な心の持ち主に描かれていたが、本作はそのダーク版。創造主が大人になって彼らを忘れても、彼らは存在していて、忘れられたことを恨んで創造主に復讐しようとする。創造主は、忘れてしまったという負い目があるから、そこが弱点になる。
この設定の方が定番で、誰もが思い当たる節があるから恐ろしいのだが、本作は、主人公がそもそも彼らを生み出した"想像力"を使って戦うところが新規軸。彼女が空想世界ではなく、現実世界で友を得て対抗するという展開も説得力あり。それにしても、可愛いぬいぐるみ姿の邪悪な存在はそれだけで怖い。
この短評にはネタバレを含んでいます