ベルナデット 最強のファーストレディ (2023):映画短評
ベルナデット 最強のファーストレディ (2023)女性のエンパワメントを感じさせる
アダム・マッケイはディック・チェイニー元副大統領についての「バイス」を本人の許可なく作ったが、最大限事実にもとづくようにした。レア・ドムナック監督はシラクの家族と話さなかっただけでなく、フィクションを織り交ぜるというリスキーなアプローチを取っている。その結果出来上がったのは、どこまでが真実かはわからないものの、ユーモアがあり、女性のエンパワメントを感じさせる映画。夫からも世間からもリスペクトをもらえない(人前で話していると夫から『黙れ』というメモを渡される)ファーストレディ、ベルナデットが賢くイメージチェンジをし、次第にパワーを持っていくのだ。ラストシーンはとりわけ痛快。
この短評にはネタバレを含んでいます