ぼくらのふしだら (2024):映画短評
ぼくらのふしだら (2024)暴発する十代のリビドーがホラーと化す!
原作のエロスはもちろん大事なエッセンスだが、そこにこだわらず、語るべきドラマを描く。
原作以上にホラー性を押し広げ、映画オリジナルの世界観を追求。主要キャラクターに暗い影を背負わせ、それぞれの業を煮詰めた物語はスリリングで、意外な事実が発覚するクライマックスまで目が離せない。
冒頭から過激にエロスを体現する田野優花をはじめ、若い役者たちが熱演を披露。やり直しの効く十代への応援歌か、やり直しても同じ過ちを繰り返す人間への風刺か? 判断は観る側に委ねるとして、ティーンエイジモンスターたちのエネルギーに圧倒されるのは間違いない。
この短評にはネタバレを含んでいます