雪の花 -ともに在りて-:映画短評
雪の花 -ともに在りて-人の良心への賛歌
江戸時代、疱瘡の猛威に対して必死に人々を助けようとする町医者の物語。「雨あがる」から「博士の愛した数式」「峠 最後のサムライ」などで人間の良心を信じる気持ちを映画に焼き付け続けてきた小泉堯史監督作品らしく、今回も良心的な人々の願いや努力は険しい道を歩みつつも最終的にはかなえられます。現実世界ではそんなにいい事、いい人たちばかりではないのではとうがってしまうところも無くはないですが、映画は人間の良心への賛歌となっていて、救いを感じます。松坂桃李は時代劇は巧くはまる人なのでこれからも時々やってくれると嬉しいですね。
この短評にはネタバレを含んでいます