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ミシェル・ゴンドリー監督プロデュース、誰もが参加できる映画制作工場 3時間でショートフィルムを自由に制作

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ミシェル・ゴンドリー&ジャメル・ドゥブーズ-ホーム・ムービー・ファクトリーのイメージ写真
ミシェル・ゴンドリー&ジャメル・ドゥブーズ-ホーム・ムービー・ファクトリーのイメージ写真

 映画『エターナル・サンシャイン』などで知られるミシェル・ゴンドリー監督プロデュースによる誰もが参加できる映画制作工場「ホーム・ムービー・ファクトリー / Home Movie Factory」が連日老若男女で賑わっている。

映画『エターナル・サンシャイン』写真ギャラリー

 同工場は2011年にフランスのポンピドゥー・センターやなどでも行われたプロジェクト。ロッテルダム市内にある元産婦人科を改築した工場には、車窓の景色が変わる列車車内や、ハンバーガーショップ、監獄などのセットが用意されており、10人程度のグループで3時間でショートフィルムを制作する。ゴンドリー監督と言えば、自主映画の楽しさを描いた映画『僕らのミライへ逆回転転』があるが、映画そのままの世界を体感できる夢の工場だ。

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 ルールは自由な発想を妨げないように「シナリオを用意しない」だけ。簡単なストーリーや役割をホワイトボード上で話し合い、撮影、そしてDVDのパッケージやポスターデザインを仕上げるところまで行う。作品は一般の人も観賞可能で、人種も年齢も異なる人達が介して生み出された作品群は、コーヒー窃盗事件や、スクリュードライバー殺人事件、国境を超えた愛などバラエティに富んでいる。

 ゴンドリー監督は「この工場では、人々が自宅を離れて、仲間を作る一つの手段でもあります。大人になるにつれてモノ創りをしなくなるけど、それは創造性を失ったということではなく、ちょっと休止しているだけ。私の工場では、その眠った創造性をよみがえらせることを目的としています」とプロジェクトを手がける意義を語っている。

 工場は予約制。3月4日まで開催される。ゴンドリー監督は「今後はメキシコやアフリカでも行いたい」と語っており、手作り映画の輪を世界に広げていく予定だ。(取材・文:中山治美)

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