アリス・オブ・カリビアン誕生!?
大ヒットから6年ぶりのシリーズ最新作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』で、勇敢なアリス役を続投したミア・ワシコウスカが『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズさながらのアクションシーンを披露した裏側を語った。
本作の物語は、美しく成長したアリスが、父の形見であるワンダー号の船長として3年にわたる大航海を成功させて、ロンドンに戻ってくるところから始まる。ミアも思わず「『アリス・オブ・ザ・カリビアン』の脚本が間違って送ってこられたのかと思ったわ」と共演者ジョニー・デップが海賊にふんする人気シリーズになぞらえ笑いを誘う。
「アクティブな役を与えられて、とても嬉しかった。アリスは航海したことで強くなり、自分自身のことがよくわかるようになっていたのに、イギリスに戻り、自分に求められていることがあまりにも程度の低いことだったと知ってがっかりするというのが良いと思ったの。(アリスは)船長として自分がやりたいことをやって、社会的な力を身につけたと感じているという設定だったから、とても楽しかったわ」と成長したアリスを演じられたことに喜ぶ。
そんなミアを見て、メガホンを取ったジェームズ・ボビン監督がすかさず、「(楽しかったのは)航海シーンを撮影すること以外でしょ?」と横槍。ミアも苦笑いで「そう、その撮影以外ね。撮影最後の3日間、昼夜を問わず、ずぶ濡れで寒かったの」とポツリ。というのも、航海シーンの撮影では、スタジオに設置した2トンの巨大タンクで水を放水し続けたそう。さらに撮影が行われたのは寒い11月で、朝の3時にカメラが回っていたこともあったんだとか。「ミアの唇は青ざめていたね……、ミアは本当によく頑張ってくれた。とても勇敢だった」と感謝しきりのボビン監督。その甲斐あって、冒頭から大海原で舵を取るアリスの勇敢なアクションに一気に引き込まれていく仕上がりとなっている。
大航海から戻ってきたアリス(ミア)は、厳しい現実に直面すると同時に、再びワンダーランドへと誘われる。そこにいたのは、悲しい過去に心を奪われ、帰らぬ家族を待ち続けるマッドハッター(ジョニー)だった。彼を救うため、アリスは時間の番人・タイム(サシャ・バロン・コーエン)と対峙しながらも時間をさかのぼろうとする……。(編集部・石神恵美子)
映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』は7月1日より全国公開