『ライラの冒険 黄金の羅針盤』特集 ダイモン紹介
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』で忘れてはいけないのが、ダイモン(守護精霊)の存在です。ダイモンにはいくつかの“お約束”があります。まず、子どものダイモンが感情によっていろいろな姿に変身するのに対し、大人のダイモンはその人物の性格や性質によって1つの姿に落ち着きます。また、ダイモンはその人物の“魂”でもあるので、離れ離れに行動することはできません。ダイモン同士は触れ合うことができますが、人間が他人のダイモンに触れることは究極のタブーとされているので、要注意です!!
普段、オコジョの姿をしているパンタライモン(愛称パン)は、ライラの気持ちに合わせて、ヤマネコや白イタチにも変身します。基本的に“小動物”系。きっと、パンタライモンはかわいくて活発なライラに似ているのでしょう。時には身を隠すため蛾(が)になったり、ライラの怒りと共鳴しドラゴンに変身することも! もちろんそんなことができるのは、ライラがまだ子どもだから。自由奔放に変身するパンタライモンを見つめながら「大人になんかなりたくない……」と思うライラなのです。
パンタライモンはいい意味で慎重、悪く言えばちょっとビビリな性格。無茶しようとするライラの言動をたしなめることもしばしばですが、結局は彼女のペースに巻き込まれてしまうタイプです。ちなみにダイモンの性別は人間と逆なので、ライラのパンタライモンは男の子なんですね。
●日本の有名人に例えると……神木隆之介?
コールター夫人と同じ金色に輝く毛を持ったサルのダイモン(ただし原作のコールター夫人は黒髪です)。一見、サルのダイモンなんて、美しく知的なコールター夫人とは不釣り合いな感じもしますが、物語が進むにつれて実は2人が似ていることに気付くはず。美しさは危険なワナ、知的さはズル賢さと紙一重なのです。ライラの言動をスパイすることが、彼の役割。その目的は、ライラが持っている羅針盤(アレシオメーター)の強奪です。残酷で凶暴な素顔を持ち、パンタライモンに襲いかかるゴールデン・モンキー。その光景に、ライラはコールター夫人の恐ろしい本性を垣間見るのです。
●アニメキャラに例えると……スネ夫とジャイアンのミックス?
ダイモンはその人物の本質を表す存在。例えば、従順さの象徴である犬をダイモンに持つ人には、給仕や使用人が多いのです。逆にダイモンがネコ科の動物であれば、その人は独立心が強く、支配されることを嫌うタイプといえます。アスリエル卿のダイモンは、美しいユキヒョウ。つややかで気品にあふれますが、その内面に荒々しい野性味を併せ持つユキヒョウは、アスリエル卿そのものなのです。もちろん警戒心も人一倍強く、常に周囲に目を光らせながら、アスリエル卿のことを守る彼女は、まさに守護精霊という言葉がぴったり。勝手に、ダイモン界のクールビューティー大賞を贈ります!
●ハリウッド女優に例えると……アンジェリーナ・ジョリー?