「オリジナルズ」特集:ヴァンパイアVS人狼VS魔女、決戦の行方は……?史上最強の男の危険な成り上がり術
ヴァンパイアと人狼(じんろう)、そして魔女が勢力を競うニューオーリンズの旧市街フレンチクオーターで、街を牛耳る元まな弟子マルセル(チャールズ・マイケル・デイヴィス)から権力を取り戻すべく暗躍するオリジナル・ヴァンパイア一族のクラウス(ジョセフ・モーガン)。目的のためなら手段を選ばない彼の巧妙な策士ぶりから、弱肉強食の社会で成り上がるための必勝法を学ぼう!
- 人物:
- ジョセフ・モーガン
1000年以上の歴史を持つ最古で最強のヴァンパイア。通常のヴァンパイアをマインド・コントロールする力を持ち、彼らよりも五感が鋭く攻撃力、スピードもはるかに上回る上に治癒力も高い。
家族の絆こそが最大の武器になると信じる高潔な兄イライジャ(ダニエル・ギリーズ)と、真っ向から意見が対立する一匹おおかみのクラウス。彼の子を宿した人狼ヘイリー(フィービー・トンキン)を家族として守り、兄弟が力を合わせることでマルセルに対抗しようとする兄の手法は、クラウスにしてみれば甘っちょろい。そこで、彼は兄の胸に短刀を突き刺して眠らせてしまう。たとえそれが肉親であろうと、情けは無用! 『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネのように、頂点に立つためには鬼に徹することも必要だ。
- 人物:
- ダニエル・ギリーズ フィービー・トンキン
- 作品:
- 『ゴッドファーザー』
そもそも他人を一切信用せず、使い捨てにする手下は作っても仲間は作らないクラウス。兄イライジャが魔女と結んだ同盟契約にも全く関心なしだが、しかしマルセルと対立する魔女たちに利用価値はある。敵の敵は味方につけるべし! というわけでイライジャの意見に従って魔女と結託する妹レベッカ(クレア・ホルト)を自分の計画に加担させながら、間接的に彼女たちの力を有効活用。利用できるものは何でも利用することも重要だ。
- 人物:
- クレア・ホルト
クラウスの目的はマルセルを倒すことではなく、本来は自分のものである縄張り=帝国を取り返すこと。そこでまず彼が考えたのは、マルセルが最も信頼を寄せる忠実な側近ティエリー(キャラード・ハリス)を失脚させる作戦だ。ティエリーが敵の魔女と愛し合っていることを知った彼は、巧妙なわなを仕掛けてマルセルとの仲を決裂させてしまう。怪しまれることなく力を奪うためには、まずは敵の足元から弱らせていくことが先決だ。
クラウスにとっての大きな謎は、マルセルがいかにして魔女たちの力を封じ込め、彼女たちを自分の支配下に置いているのかということ。そこでクラウスは、魔女の一人にマルセルを殺すように仕向けさせ、あえて間一髪のところで彼を助ける。そうやってマルセルの信頼を得ることによって、相手の懐へと潜り込んで秘密を探ろうというわけだ。敵を知るには、まずは信用させることから始めてみては?
どれだけ用心深い人物でも、何かに気を取られていると隙ができるもの。マルセルの場合は、人間の女性カミーユ(リー・パイプス)だ。彼がカミーユに熱をあげていることを知ったクラウスは、彼女を暗示にかけてコントロールし、ある時はマルセルの周辺情報を探らせ、ある時はマルセルの気を引いて翻弄(ほんろう)させ、自分のスパイに仕立て上げてしまう。とはいえ、聡明で美しい彼女にクラウス自身も惹(ひ)かれてしまい……。
クラウス(ジョセフ・モーガン)
オリジナル一族の一人で、ヴァンパイアと人狼の血を併せ持つハイブリッドの元祖。かつては家族思いの男だったが、実の父親に命を狙われるなど悲惨な目に遭い続けた結果、今では大量殺りくも朝飯前の人でなしに。しかし、心のどこかに人間らしさが残っており、それを否定するために突っ張っているフシもあり。
イライジャ(ダニエル・ギリーズ)
オリジナル・ファミリーの中では最も良識がありしっかり者の次男。どれだけ裏切られても弟クラウスを決して見捨てず、彼が更生してくれることをいちずに願っている。無益な殺しは好まないものの、家族に手を出すヤツには容赦せず。
レベッカ(クレア・ホルト)
最年少のオリジナル・ヴァンパイア。常識ある頼もしいイライジャのことを慕っているものの、自己チューなクラウスには愛想を尽かしている。とはいえ、彼女自身も殺りく行為は趣味みたいなもので、自由奔放かつ鼻っ柱の強い超肉食系女子。
マルセル(チャールズ・マイケル・デイヴィス)
フレンチクオーターを一手に牛耳るヴァンパイア王。奴隷だった少年時代にクラウスに救われ、彼にとって唯一のまな弟子として育てられた。冷酷非情な支配者だが、美女には意外と弱かったりする。
ソフィー(ダニエラ・ピネダ)
魔女のリーダー的存在。宿敵マルセルを倒すために、ヘイリーを拉致してクラウスらに協力を求める。優しそうな見掛けによらず気の強い頑固者。案の定(?)、マルセル打倒には別の目的もある様子だ。
ダヴィーナ(ダニエル・キャンベル)
マルセルにかくまわれている10代の若い魔女。クラウスたちがこれまで見たこともないほどの強大な魔力を備えているが、中身はまだまだウブな乙女。彼女の存在が勢力争いの重要な鍵に!
ヘイリー(フィービー・トンキン)
クラウスの子供を身ごもった男運のない人狼。生まれてすぐに棄てられたことから、家族の手掛かりを捜すためフレンクオーターを訪れた。薄情なクラウスよりも、優しいイライジャに心惹(ひ)かれていく。
カミーユ(リー・パイプス)
マルセルがメロメロになった美女で、バーテンダーとして働きながら心理学を学ぶ真面目な女子。マルセルの恋人だったが、トラウマを打ち明けたことからクラウスと急接近!
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