編集部の受賞予想はコレだ!~主要6部門のオスカー像の行方を大胆予想~(2/6)
第90回アカデミー賞
各部門の予想結果はこちらから!⇒ 作品賞/監督賞/主演男優賞/主演女優賞/助演男優賞/助演女優賞
<監督賞>
ギレルモ・デル・トロ 『シェイプ・オブ・ウォーター』10票
彼にしか作り出せない、まさしく唯一無二な世界観は、文句なしに受賞に値するものでしょう。作品賞が『スリー・ビルボード』となるためにも、監督賞のデル・トロ監督はとにかく堅そう。(浅野麗)
作品賞受賞有力の『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督がノミネートを逃したこと、ゴールデン・グローブ賞監督賞受賞時のデル・トロ監督の感動的なスピーチも追い風となりそう。対抗馬は初の戦争映画で賞レースに参戦した『ダンケルク』のクリストファー・ノーランか。(石井百合子)
唯一無二の“不思議な愛の形”に魅了される本作。デル・トロ監督がずっとつくりたかった作品と言い続けているように、彼にしか描けない一作に仕上がっている。ゴールデン・グローブ賞同様に、素敵なスピーチにも期待したい。(石神恵美子)
デル・トロ監督のあふれんばかりのイマジネーションと映画愛がたたえられることになりそう。昨年監督賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼルと同じポジションにいるのが、今年のデル・トロ監督のように感じる。(市川遥)
ロサンゼルス映画批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、ベネチアの金獅子賞……エンタメ&アート枠で幅広く監督が評価されている本作だからこそ、ここで俺たちのデル・トロにオスカーを獲ってほしい。(井本早紀)
デル・トロ監督といえば、アレハンドロ・G・イニャリトゥ(『レヴェナント:蘇えりし者』)、アルフォンソ・キュアロン(『ゼロ・グラビティ』)ら、過去監督賞に輝くメキシコ出身監督の先駆け的存在。たとえ作品賞を逃したとしても、監督賞の受賞は揺るぎないだろう。(入倉功一)
声をなくした女性と、捕らえられた半魚人のようなクリーチャーのロマンスをこんなにもファンタジックに描くなんて! この世界観はデル・トロ監督にしか作り出せない。(小松芙未)
デル・トロ監督だからこそ映し出せた世界が評価されるべき。日本のアニメ・特撮を愛し、日本のファンからも愛されるデル・トロ監督の受賞に、個人的にも期待大!(小山美咲)
まさにデル・トロ監督作品! ファンタジックでロマンチック、美しく奇妙でグロテスク。作家の作風がこれほど色濃く出た映画は、まさにアート作品。でありながら内容がわかりやすいところも評価を上げている。(下村麻美)
オリジナリティーにあふれ、作家性が光っているという点で監督賞にピッタリ。作品賞、監督賞は違う作品になる近年の傾向から見て、ライバルの『スリー・ビルボード』が作品賞、デル・トロが監督賞と賞を分け合う形になるのでは。(吉田唯)
ジョーダン・ピール 『ゲット・アウト』2票
映画愛の強いギレルモ・デル・トロ監督が最有力だが、ユーモアあふれるインパクト大なホラーで新境地を開拓しているピール監督にぜひ!(梅山富美子)
アメリカの有名なコメディアンでもあるジョーダン。黒人問題という難しいテーマを、コメディー要素も含んだ大どんでん返し劇で作ったのは素晴らしい! デル・トロ監督大好きですが、ちょっとアカデミー賞ではないかと思って。(森田真帆)
クリストファー・ノーラン 『ダンケルク』1票
ノーラン監督がまだアカデミー賞の監督賞を受賞していなくて、しかも今回が初ノミネートなのが驚き。初ノミネートで初受賞からのクールなスピーチに期待したい。(海江田宗)
ポール・トーマス・アンダーソン 『ファントム・スレッド』1票
『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督の前評価が高いが、オタク監督に栄光は輝くのか? ここは過去に世界三大映画祭で監督賞を受賞している作家性の強いアンダーソン監督が有力。(香取亜希)