ポーカー・フェイス/裏切りのカード (2022):映画短評
ポーカー・フェイス/裏切りのカード (2022)もはや、タイトルがネタバレ!?
久々の快演だった『ヴァチカンのエクソシスト』ですら、ラジー賞主演男優候補に挙がるなど、何かと話題のラッセル・クロウ。8年ぶりの監督作は物語の主軸こそ、幼馴染を集めて開かれる生命を懸けたギャンブル大会だが、冒頭から予測不可能な展開が続き、観る者を困惑させる。結果、どんな災難や状況に見舞われても顔色ひとつ変えない文字通り“ポーカー・フェイス”な男の話という、王道の感動大作だった前作『ディバイナー 戦禍に光を求めて』とは異なる着地を迎える。映画監督としての実力はあるものの、ケヴィン・コスナーやメル・ギブソンにもなりきれないクロウの人柄やセンスが出まくった迷作といえるだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます