テリファー 聖夜の悪夢 (2024):映画短評
テリファー 聖夜の悪夢 (2024)殺人ピエロvs少女戦士、戦慄の第2ラウンド
新世代スラッシャー映画の旗手D・レオーネが、スプラッター描写に磨きをかけて放つシリーズ最新作。前2作はハロウィンを背景にしていたが、クリスマスに舞台を設定したことで色彩的に派手さを増した感がある。
誰が殺されるかわからない展開に加え、バリエーションに富んだ惨殺描写も味。とりわけ監督がもっとも力を入れたというシャワー室でのチェーンソーの凶行には、やり過ぎゆえのブラックユーモアも漂う。これは語り草となるか。
1作目で提示された殺人ピエロの不死身キャラ、2作目でのヒロインの役回りが、この3作目ではよりオカルト体制が明快となり、シリーズへの興味やドラマ的な面白さが増した。次が楽しみになる。
この短評にはネタバレを含んでいます