『第七の封印』(1956年)監督:イングマール・ベルイマン 出演:マックス・フォン・シドー 第50回
チェスの盤を挟んで向き合う黒装束の死神と十字軍の鎧姿の男。
『M』(1931年)監督:フリッツ・ラング 出演:ピーター・ローレ 第49回
SF映画の古典的名作『メトロポリス』(1927)などで知られる、オーストリア出身の才人・フリッツ・ラング。
『ダウンタウン物語』(1976年)監督:アラン・パーカー 出演:スコット・バイオ、ジョディ・フォスター 第48回
11歳の少年と少女の初恋を描く『小さな恋のメロディ』(1971)の脚本を手がけてから5年後、アラン・パーカーが長編映画監督デビューを飾った『ダウンタウン物語』(1976)は1920年代のニューヨークを舞台にしたギャングの抗争劇にしてミュージカル。
『グランド・ホテル』(1932年)監督:エドマンド・グールディング 出演:グレタ・ガルボ 第47回
ある一つの場所にさまざまな人々が集い、各々の人間模様を同時進行で描く。群像劇、アンサンブルキャストと呼ばれる映画や演劇などで用いられるこの表現技法は、グランド・ホテル形式と呼ばれている。
『小さな恋のメロディ』(1971年)監督:ワリス・フセイン 出演:マーク・レスター 第46回
欧米ではほとんど評価されなかったが、日本と南米で大ヒットを記録し、今も根強いファンを持つ局地的名画。
『赤い靴』(1948年)監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー 出演:モイラ・シアラー 第45回
スコットランド出身のバレエ・ダンサー、モイラ・シアラー。
『赤い風船』(1956年)監督:アルベール・ラモリス 出演:パスカル・ラモリス 第44回
パリの下町を舞台に、1人の少年と赤い風船の交流を描いた『赤い風船』(1956)。
『大統領の陰謀』(1976年)監督:アラン・J・パクラ 出演:ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード 第43回
政府や警察、企業から情報を中心とする発表報道に対して、調査報道とは継続的な独自の取材により情報を積み重ね、事件やテーマに対して核心に迫る種類の報道のスタイルを指す。
『チート』(1915年)監督:セシル・B・デミル 主演:早川雪洲 第42回
今から100年前、アメリカの女性たちを夢中にさせた映画スターは日本男児だった。巨匠、セシル・B・デミル監督の初期のヒット作『チート』(1915)に主演した早川雪洲は当時29歳。
『美女と野獣』(1946年)監督:ジャン・コクトー 出演:ジャン・マレー、ジョゼット・デイ 第41回
詩人としてだけでなく、小説家、劇作家、評論家、画家、映画監督など多彩な顔を持ち、各界の著名なアーティストとの交友関係も広かったジャン・コクトー。
『キートンのセブン・チャンス』(1925年)監督・主演:バスター・キートン 第40回
最初から最後までしょんぼりした表情のまま、ジャッキー・チェンもびっくりするような体を張ったスタントを顔色一つ変えずにこなしていく。
『嘆きの天使』(1930年)監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ 出演:エミール・ヤニングス、マレーネ・ディートリッヒ 第39回
「ファム・ファタール(Femme Fatale)」とは、フランス語で「運命の女性」あるいは往々にして「男性を破滅させる魔性の女」という意味で使われる。
『野のユリ』(1963年)監督:ラルフ・ネルソン 出演:シドニー・ポワチエ 第38回
まもなく発表の第88回アカデミー賞は、俳優部門のノミネーションをめぐって「オスカーは真っ白(Oscar So White)」騒動に揺れている。
『噂の二人』(1961年)監督:ウィリアム・ワイラー 出演:オードリー・ヘプバーン、シャーリー・マクレーン:第37回
俳優部門の候補選定をめぐる抗議が広がる第88回アカデミー賞。主演と助演でケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが候補になった『キャロル』は1950年代ニューヨークを舞台に、女性同士の恋を描く。
『ある愛の詩』(1970年)監督:アーサー・ヒラー 出演:ライアン・オニール、アリ・マッグロー:第36回
映画とは、観る人の人生や経験を反映して受け取られるもの。
『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』(1971年)監督:ハル・アシュビー 出演:バッド・コート 第35回
死に取り憑かれた陰気な19歳の青年と、快活で生命力あふれる79歳の老女。一見、あり得ない組み合わせの2人が主人公の『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』(1971)。
『十二人の怒れる男』(1957年)監督:シドニー・ルメット 出演:ヘンリー・フォンダ 第34回
シドニー・ルメット監督の出世作であり、法廷ドラマ、社会派ドラマの傑作にして一流のサスペンス、密室劇の金字塔である『十二人の怒れる男』(1957年)。
『地獄に堕ちた勇者ども』(1969年)監督:ルキノ・ヴィスコンティ 出演:ダーク・ボガード、ヘルムート・バーガー:第33回
現在公開中のベルトラン・ボネロ監督『サンローラン』でヘルムート・バーガー演じる老年のイヴ・サンローランが夜、1人でテレビを見ている場面がある。
『昼顔』(1967年)監督:ルイス・ブニュエル 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ:第32回
鬼才・ルイス・ブニュエルが、1928年にジョセフ・ケッセルが発表した同名小説を映画化したフランス=イタリア合作映画『昼顔』(1967)。
『冬の猿』(1962年)監督:アンリ・ヴェルヌイユ 出演:ジャン・ギャバン、ジャン=ポール・ベルモンド:第31回
ジャン・ギャバンとジャン=ポール・ベルモンド。フランスの名優2人のただ一度の共演作は、年齢も境遇も違う男たちに生まれた束の間の友情を描く『冬の猿』(1962)。