『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』は2006年3月4日(土)全国拡大公開
■撮影中に身長が伸びて、衣装担当が悲鳴! 成長期の子供たちが4人も出演する『ナルニア国物語』は、衣装担当者を四苦八苦させたという。フォーンのタムナスさんを演じたジェームズ・マカヴォイは、撮影中にルーシー役のジョージーの成長を見ているのが何よりの楽しみだったとインタビューで語っているが、子供たちは実際に壁に印をつけていたらしい。 それによると撮影中に、スキャンダーは約16cm、ジョージーは10cm、ウィリアムは5cm、アナは2cm背が伸びたという。あまりの成長ぶりにウィリアムが着ていた本物の毛皮のコートが破れてしまうハプニングもあり、衣装担当者が真っ青になったとか。普段の衣装も何度も縫い直されたというから驚きだ。
■子どもたちの想像力で『ナルニア国物語』が現実に
『ナルニア国物語』の素晴らしさは4人の子どもたちの想像力によって築かれている。オーディションで選ばれた4人の子役たちは、編集の際にCGで描かれる架空のキャラクターを相手にセリフのやりとりをしなければならなかったという。ライオンのアスランとのシーンは、アスランの位置を知らせるテニスボールが用意されただけ。子供たちはテニスボールを相手に見事な演技を披露したというわけだ。ビーバーのシーンは、アダムス監督が自ら緑色の着ぐるみを来てシーンに参加したという。 「原作を読んだ時に想像した映像を頭の中に思い浮かべで演じたんだ。とにかく完成した作品を見るのが楽しみで仕方なかったよ」とウィリアム・モーズリーは語った。
■ジョージー・ヘンリー 、撮影中に小説を2冊執筆
ニュージーランドでの長期の撮影中、10歳のジョージー・ヘンリーは2冊の小説を執筆したとインタビューで語った。「ニュージーランドが私にインスピレーションを与えてくれたの。おかげで、“ザ・スノー・スタッグ(雪の牡鹿)”と、“ザ・ピロー・オブ・シークレッツ(秘密の枕)” という小説を2つ書くことができたわ」とジョージー。 2つ目の小説はチャリティで売り、売り上げの350ドルを世界自然保護基金に寄付したという。ティーンエイジャーになったら出版を考えたいそうだ。
■ティルダ・スウィントン、「私のナルニア国はスコットランド」
ティルダ・スウィントンが、『ナルニア国物語』をスコットランドで撮影すべきだったと語った。「私のナルニア国はスコットランドよ。本当に魔法のような場所だわ」という。ロンドンの暮らしに疲れたというスウィントンは、劇作家の夫と双子の息子たちと一緒にスコットランドの高地ネアンに住んでいる。そのスコットランド高地が、白い魔女の役作りへのインスピレーションを与えてくれたそうだ。「ネアンの暮らしは何事にも変えられないくらい素敵よ。ここで撮影をすればよかったのに」とスウィントンはうれしそうに語った。