ドリフト (2001):映画短評
ドリフト (2001)ツイ・ハーク監督の暴走が止まらない!
今や時代劇しか撮らなくなったツイ・ハーク監督が、ウォン・カーウァイばりにロマンチックなモノローグや映像美、ジョニー・トーばりに“ミッション”を課せられた主人公、ジョン・ウーばりに鳩が飛び交う銃撃戦など、独自のケレン味たっぷり、暴走止まらぬ迷作。VS.谷垣健治もある主演のニコラス・ツェーが、凄腕スナイパーを演じるウー・バイに見せ場を奪われる驚きの展開もご愛敬だが、ホンハム駅封鎖バトルから、ライヴ中の香港コロシアムになだれ込む終盤のボルテージは胸焼け必至! 『トワイライト・ランデヴー』で組んだニッキー・ウー&チャーリー・ヤンによる当初の企画から、完全に別モノになったと思われる。
この短評にはネタバレを含んでいます