シティ・オブ・ゴッド (2002):映画短評
シティ・オブ・ゴッド (2002)『バトロワ』とともに、ゼロ年代バイオレンス映画の礎を築く
『2人のローマ教皇』で健在をアピールしたフェルナンド・メイレレス監督が、『バトル・ロワイアル』とゼロ年代のバイオレンス映画の礎を築いた日本初上陸作。 “神の街”を牛耳る、我が道を行く極悪人と温厚で流行に敏感な相棒ら、キャラが立っているうえ、写真家志望の文系少年視点で描かれているため、クセが強い世界観でもあっても没入。コミカル&ちょいエロもスパイスな生き残りゲームを盛り上げる、グルーヴ感に飲まれていく。子供たちを捉えた斬新な撮影や編集など、本作なくして『スラムドッグ$ミリオネア』なしと言えるほどの衝撃もあり、出演者がその後の人生を振り返る『~10年後』(配信中)と併せて観たい!
この短評にはネタバレを含んでいます