リトル・ミス・サンシャイン (2006):映画短評
リトル・ミス・サンシャイン (2006)「家族」を、オリジナルな形で、感動的かつはちゃめちゃに語る
2007年のオスカーを受賞したこの脚本は、今あらためて見直しても、非常に優れている。はちゃめちゃで、可笑しくて、悲しくて、深い、そのバランスが絶妙なのだ。6人の家族の4人は、それぞれに心の闇とフラストレーションを抱えている。そうでないのはワイルドなおじいちゃんと、ミスコン出場を夢見る純粋な7歳のオリーブだけ。それがまた衝突を引き起こすし、逆にみんなを落ち着けたりする。「家族」は映画の永遠のテーマで、あらゆる形で語られてきたが、これはその中でもオリジナルな声をもつ作品のひとつ。個性あふれるキャストも最高。決して古くならず、将来もずっと愛されていくことは間違いないだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます