ヘアスプレー (2007):映画短評
ヘアスプレー (2007)最初から最後まで名場面だらけ
コロナ、抗議デモで世の中が混沌とする中、ぜひ見直したい1本がこれ。歌とダンスがとにかく楽しく、暗い気分を払拭してくれるのが、理由その1。その2は、根っから無邪気な主人公が、私たちのあるべき姿を見せてくれること。「毎日が黒人デーだったら良いのに」と躊躇なく言ってしまう彼女は、1962年という時代に生きながら、人種の違いをまるで見ないのだ。自分へのコンプレックスもない。シャンクマン監督は、ジョン・ウォーターズから「主役に痩せた女優を選ばないで」と言われたそうで、そのお達しを守ってくれたことに拍手。名場面だらけだが、ジョン・トラボルタとクリストファー・ウォーケンのデュエットはとくに最高だ。
この短評にはネタバレを含んでいます