AKIRA:映画短評
AKIRAIMAXレーザーで体感するマスターピース
現実と重なり、さらに神格化が増したタイミングでのIMAXレーザー版。70mm版も公開された初公開から32年経ち、原作の時代設定を迎えた今観返しても、色褪せないマスターピースであることに変わらない。バイクシーンの疾走感や終末感溢れるクライマックスなど、セル画アニメにおける、ひとつの到達点が4Kリマスター化。“2コマ打ち”ならではの違和感もありながら、細かい演出を確認できる。まさに浴びる感覚な5.1chリミックスされた芸能山城組の劇伴に高まるうえ、同時代の石井聰亙監督作との共通項も興味深い。10年以上前から企画・中止が繰り返されるハリウッド実写版に関しては、『クロニクル』で十分じゃないかと!
この短評にはネタバレを含んでいます