007 スカイフォール (2012):映画短評
007 スカイフォール (2012)ボンド・ガールはジュディ・デンチ!!!
ここまで撮影に拘るとは、とか(ロジャー・ディーキンスのベストワークだろう)、ここまで演技をじっくり撮るとは、とかシリーズ初といってもいい試み多し。「007」というジャンルを超えた作品になっていると同時に、温故知新のファン・サーヴィスもやりすぎなほどに。前作に顕著だった初期ボーン・シリーズの悪影響もありありな、何やってるのかちっとも判らんような酷いアクションは一切なし。それでいて、何より完全にサム・メンデスの映画になってるのが驚きだ。『ロード・トゥ・パーディション』のヴィジュアル的こだわりが戻ってきたとともに、Mをマミー視する二人のエージェントの愛憎家族劇だったりするのがいかにも、である。
この短評にはネタバレを含んでいます