ブルックリンの恋人たち (2014):映画短評
ブルックリンの恋人たち (2014)ライター2人の平均評価: 3.5
ブルックリンのお洒落スポットが満載のチャーミングな映画
家族と疎遠になっていた女性が、交通事故で弟が昏睡状態に陥ったことを契機に、人間同士の絆や繋がりの大切さに気づいていく。
ミュージシャン志望の弟が好きな音楽、好きな場所、好きな人々を訪ね歩いていくヒロイン。そんな彼女と、弟が憧れるシンガーソングライターとの淡い恋愛が絡む。ベタな展開の連続だが、さりげない優しさとほろ苦さを交えた繊細なタッチは悪くない。
ブルックリンのライブハウスやクラブ、カフェ、インディーズ音楽が散りばめられたお洒落な雰囲気も好きな人は好きなはず。母親役メアリー・スティーンバージェンも相変わらず素敵だしね。記憶には残らないかもしれないが、チャーミングな映画ではある。
手探りでの前進に説得力が宿る、ヒロイン映画の秀作
ドラマを盛り上げるためにエピソードを盛り込むのはエンタメ映画の常とう手段だが、本作はむしろ逆。エピソードの積み重ねによってドラマが構成されている。
“どうしていいかわからない”状態に置かれた主人公の行動を追いかけることにブレがないのがイイ。昏睡状態の弟との葛藤や、弟が好きだった音楽との出会い、そのアーティストとの交流等々、その行動を丁寧に追いかけているから、後半のほのかなロマンスにもスンナリと入り込める。
ケイト・バーカー=フロイランド監督は、人間模様のみならず街の息吹や生活感をもからめとり物語に現実味を宿らせた才腕の持ち主。この新鋭の名は、覚えておいて損はない。