僕は友達が少ない (2014):映画短評
僕は友達が少ない (2014)このハイスクールはキャバクラですか!?
ラノベの映画化だから大人向けの娯楽作ではないと思いきや、コレが意外な拾い物。どこか懐かしい青春コメディとして楽しんだ。
バーチャルが現実を侵食するというテーマこそ現代的だが基本はドタバタで、メイド服姿の少年や色情狂の少女ら、キャラクターのありえない踏み外し具合が面白い。何より舞台の高校は学校というよりキャバクラで、ミニスカ&パンチラのオンパレード。ドラマ的に必然性がないエロ描写に、グラインドハウス的なノリをも感じさせる。
1980年代はこういう下品ながら弾けた青春映画が多かったなあと、妙なノスタルジーを抱かせる快作。及川拓郎監督は次代の鈴木則文になるのではと、密かに期待している。
この短評にはネタバレを含んでいます