ブラインド・フィアー (2012):映画短評
ブラインド・フィアー (2012)役者に華がないのは惜しい!
ある意味トンデモ映画な「フォーガットン」で、長いキャリアにミソをつけてしまったジョセフ・ルーベン監督の久々の新作。今回は低予算の正統派サスペンスということで、おのずと傑作「W/ダブル」で披露した職人技に期待してしまう。
ストーリーは「暗くなるまで待って」を下敷きにしたものと見てほぼ間違いないだろう。前置きもそこそこに、盲目のヒロインと侵入者の緊迫した心理戦が展開する。新鮮味こそないものの、脚本も演出も安定感があって無駄がない。
ただ、主演のミシェル・モナハンもマイケル・キートンも役不足。演者に華がないため、どこか90年代のビデオスルー映画のような安っぽさが漂う。やはり映画の配役は肝心だ。
この短評にはネタバレを含んでいます