恋につきもの (2013):映画短評
恋につきもの (2013)映画界の明日を背負う若き映画人たちに期待してもいいかな
学生映画にありがちな“強すぎる自意識”は感じられず、好感度大! 独特な感性と絵柄の愛らしさが醸し出す漫画家ふみふみこワールドをどう咀嚼するのか?にまず興味津々。アブノーマル系を外した選択を見ると、プロデュ―サー力は合格! 続いて作品そのものだが、結論としては監督3人の力量に差がありすぎた。個人的に面白く、商業映画として立派に通用すると感じたのはタイトルにもなった短編『恋につきもの』。脚本も演出もとてもこなれていて、物語を展開させる強弱の付け方や編集など全方位的に巧みなのだ。監督の一見正隆はじめ、関わった大学院生たちが今後どのような映画人になっていくのか楽しみだ。
この短評にはネタバレを含んでいます