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みつばちの大地 (2012):映画短評

みつばちの大地 (2012)

2014年5月31日公開 91分

みつばちの大地
(C) 2012 zero one film / allegro film / Thelma Film & Ormenis Film
ミルクマン斉藤

他種蜂襲来アレルギーを移民排斥になぞらえるのも面白い。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

「蜂群崩壊症候群」の理由を探るエコロジカルなドキュメンタリ。しかしむやみな告発に傾くのを避け、どの養蜂家たちもミツバチを愛し、真摯に発展に取り組む姿に焦点を当てているのがいい。新自由主義に加担しているかの如きアメリカ人が「祖父が私のやり方を見たら養蜂家精神を失ったと怒るだろう。でも当時と今とでは規模も市場も10倍なんだ」と農薬が蜂に与える害を知りながらも呟く姿にさえ、どこか愛を感じてしまう。これは監督自身が養蜂家の家系に育ったからだろう。しかも蜂の生態の超接写ヴィジュアルはちょっと類を見ないほど。CGと見紛うほどの飛行シーンには恣意的な物語性さえ感じるが、それでも圧倒的なのは事実だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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