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ポリス・ストーリー/レジェンド (2013):映画短評

ポリス・ストーリー/レジェンド (2013)

2014年6月6日公開 108分

ポリス・ストーリー/レジェンド
(C) 2013 Jackie & JJ Productions Limited, Wanda Media Company Limited and Starlit HK International Media Company Limited All rights reserved

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

森 直人

ジャッキー詣でとしては充分!

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

ジャッキー・チェンの新作となると、自動的に前売り券を買い続けてきたファンは筆者だけではあるまい。それでも前作『ライジング・ドラゴン』でアクション引退宣言した後だから、今回は不安だった。しかし結構動いてるではないか。そこに「業」を感じて、ほろっと落涙しそうに……。

生けるレジェンドの意地。それが確認できただけで満足だ。最近ジャッキー化しているトム・クルーズの「更新」は驚異的だが、ジャッキーの「熟成」も映画史の貴重なドキュメントである。

今年還暦を迎えたジャッキーが、元ムエタイ戦士と激突してボロボロになっていく。これだけで「なかなか勝てないヒーロー」を『酔拳』で目にした時の感動が甦るのである。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

子持ちの公安になってもポリスト

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ポリス・ストーリー3』の頃に、想像すらできなかった公安警察を演じるジャッキーの姿。純度100%の中国映画ということで、これも時代の流れである。とはいえ、面白さが分からない『ラスト・ソルジャー』に比べれば、その仕上がりは雲泥の差。
シチュエーション・スリラーの設定や、MMAを意識したデスマッチ・アクションなど、随所に渡り、製作陣のチャレンジ精神が感じられる。そのため、第三の人物といえる存在や、ヘヴィな展開ながらエンドロールにNG集を流すなどの力技もご愛嬌。ちなみに、こんな人間臭さが出ながら、同じ公安を描いた『ドラッグ・ウォー/毒戦』と違い、サラリ検閲をパスするあたり、さすがのジャッキーである。

この短評にはネタバレを含んでいます
ミルクマン斉藤

何故これがジャッキーこだわりの「警察故事」シリーズなのか?

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

父娘の葛藤が安易に解決しすぎだろうとか、そもそも犯人はコトを大きくし過ぎだろうとか、プロットそのものには既視感やユルさが目立つ。アクション引退に踏み切ってしまったあとのジャッキーにも気後れがあるのだろう、格闘シーンはどうにも冴えないし、悪役のリウ・イエにも『コネクテッド』で見せたような凶悪さがない(ま、同情すべき背景もある人物だが…いささか説得力に欠ける)。でもジャッキー×ディン・シェンのコンビ作としては、あの『ラスト・ソルジャー』よりずっとマシな印象だ。つまり、拉致監禁サスペンスとしてそれなりにまとまってはいるが、あの「警察故事」を名乗るにはみみっち過ぎないか?というのが最大の不満事。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

同じ“ポリス”でもドラマに寄った“ストーリー”

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ここ数年、陽性アクション・スターのイメージに似合わぬ作品にも積極的に挑んできたジャッキー・チェン。人気ポリス・アクション・シリーズに戻っても以前と同じというワケにはいかない。

 建物内に監禁された刑事という設定は、さながらシチュエーション・スリラー。そこにミステリーや、ジャッキーふんする主人公と娘の親子愛のエビソードが絡む。彼らしいカンフー・アクションもあるが、基本はドラマ。そこに魅力を見出せるか否かが評価の分かれ目になる。

 ジャッキーも今年で60歳となり、アクション一辺倒を期待するのはさすがに酷。長年のファンとしては寂しいが、観客の側も彼の転向を受け入れるべき時なのだろう。

この短評にはネタバレを含んでいます
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