gift (2014):映画短評
gift (2014)エンケンと肩を並べる“女優・松井玲奈”を堪能
「マジすか学園」のエキセントリックなゲキカラから始まった“女優・松井玲奈”。今や陰のある役を演じさせれば、48グループ内で右に出る者はいない演技派が、「家族狩り」でもいい味出してる遠藤憲一とガチでぶつかるだけに、ハンパなアイドル映画やご当地映画には仕上がっちゃいない。
よくあるハートウォーミングなロードムービーでもなく、ウィル・スミスの『7つの贈り物』にも似た“gift”の正体が判明するまで、かなり謎めいた展開は興味深く、松井演じる姉と弟の関係性やトラウマなどは、宮岡太郎監督が大学時代に撮ったサスペンス『エコーズ』と被る部分も大きい。だからって、追っ手の演出までホラーにしたのはやりすぎ。
この短評にはネタバレを含んでいます