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荒野の千鳥足 (1971):映画短評

荒野の千鳥足 (1971)

2014年9月27日公開 109分

荒野の千鳥足
(C) 2012 Wake In Fright Trust. All Rights Reserved.
相馬 学

砂漠で酒飲みがはなまりこむ、恐ろしい無間地獄

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『ランボー』のテッド・コチェフ監督による幻の逸品はランボーが足を踏みいれれるような田舎町が舞台だが、違うのは住民が皆友好的であること。同じなのは、悲惨な状況に発展することだ。

 休暇で大都市シドニーへ向かう途中の青年教師が、田舎町ではまりこむ泥沼。世話焼きの住民たちに勧められるままビールを飲み、酔いからくる高揚により博打とセックス、カンガルー狩りの熱狂から抜けられなくなる。

 酒飲みにはブレーキが必要だが、このユルさの中で“ノー”と言えるか? 悪夢は自分のせいか、オースラトリアの荒野に潜む魔物の仕業か? 答は酒好きの私やあなたの胸の中にある。いずれにしても恐ろしく、私的にはホラー映画。

この短評にはネタバレを含んでいます
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