アップルシード アルファ (2014):映画短評
アップルシード アルファ (2014)ここにもこれからのための新たな試みがある
SFファンには「第9地区」「エリジウム」との相互影響も興味深い。ニール・ブロンカンプ監督も士郎正宗の影響を認めているが、今回は「エリジウム」へのオマージュ返しのシーンもある。
しかし見るべきなのは、今後のフルCGアニメの可能性だろう。技術は進化した。これまで本シリーズが別手法で描いてきた人物の顔も今回はCGで、初登場の美少女の表情を魅力的に描写する。建造物やメカ、土や砂塵の細部の描き込みもOK。運動する物体の重さの表現も違和感がない。残された課題は"この手法だからこそ描けるもの"を出現させることのみ。そこで今回は、非人体型の超巨大ロボットが登場する。次の挑戦が何になるのか追いかけたい。
この短評にはネタバレを含んでいます