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陽だまりハウスでマラソンを (2013):映画短評

陽だまりハウスでマラソンを (2013)

2015年3月21日公開 115分

陽だまりハウスでマラソンを
(C) 2013 Neue Schonhauser Filmproduktion, Universum Film, ARRI Film & TV
山縣みどり

「年寄りの冷や水」と陰口叩かれるBBAになりたい!

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

老人ホームで子ども扱いされてマジ切れしたパウルが昔取った杵柄のマラソン出場を決意する姿に、集団行動が苦手な身としては共感しまくり。愛妻のコーチっぷりや彼の突飛な行動に心揺れる老人たちも微笑ましい。やや無理がある展開なのにパウルを応援せずにいられないのは、人間としての尊厳をはぎ取られかけた老人の最後の攻防戦という趣が濃いからだ。高齢になると認知症や赤ちゃん返りなどの問題も出て来るが、頭がハッキリしているうちは一人の人間としてリスペクトするべきなのだ。パウルの身の終い方を見て、将来的には「年寄りの冷や水」と陰口を叩かれるババアになりたいと切に願った。今からマラソンの特訓を始めなくては!

この短評にはネタバレを含んでいます
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