彼は秘密の女ともだち (2014):映画短評
彼は秘密の女ともだち (2014)ロマン・デュリスのスリム体型に思わず嫉妬メラメラ
最愛の妻と親友、自身の半身だった存在を失ったダヴィッドとクレールが次第に深い絆で結ばれ……、と書くとハーレークイン的な物語を想像するかも。そこはくせ者フランソワ・オゾン監督なので、一筋縄ではいかない展開と仕上がりだ。ダヴィッドには隠していた性癖があり、クレールにも自身ですら知らなかった素顔があった!? 秘密に向き合った二人の心が千々に乱れるあたりはコミカルだが、監督はそこから世間体を取り繕う生き方に疑問を投げかける。シニカルな諧謔に満ちた物語の結末は、LGBTの枠を超えてとても今っぽい。それにしてもロマン・デュリスの女装姿にびっくり。モデルのようにスリムで女っぽく、思わず嫉妬したほどだ。
この短評にはネタバレを含んでいます