RADWIMPSのHESONOO Documentary Film (2016):映画短評
RADWIMPSのHESONOO Documentary Film (2016)極めて真っ当な日本発のロックドキュメンタリー
『トイレのピエタ』の主演でも高評価された野田洋次郎だが、今度はRADWIMPSのドキュメンタリーが登場。山口智史(Drs.)の休養から海外ツアーへ……という彼らの重要な局面を捉えた一本であると同時に、ファンムービーの枠を超えた感動の強度を持つ。
例えば「胎盤(対バン)ツアー」。偉大な先輩、同世代の盟友、新進のミュージシャンを迎えた日本のロック/ポップシーンの厚みを感じさせる眩い光景。それを成立させるRADの誠実な姿勢に胸が熱くなる。
監督は何とホラー畑の気鋭・朝倉加葉子。ゆるめるモ!主演『女の子よ死体と踊れ』等で知られるが、今回はバンドの魅力をまっすぐ伝えるウェルメイドな構成が抜群だ。
この短評にはネタバレを含んでいます