リリカルスクールの未知との遭遇 (2016):映画短評
リリカルスクールの未知との遭遇 (2016)アイドル映画の新しい夜明け?
今や知名度や予算に関わらず、量産されるアイドル映画だが、その面白さの決め手は、ユニットの色に合わせたジャンル選びだろう。ヒップホップユニットのリリスクに、SFを掛け合わせた時点でかなり無謀なのだが、これが珍妙な味わいに。なかでも、パペットにしかみえない宇宙人・バムさんの存在は大きく、ニャンちゅう<モグタンとお姉さんの絡みを観てるようで、じつに微笑ましい。また、カンフー映画オマージュな特訓シーンやレーザー光線などのチープなCG処理は『ラスト・ドラゴン』を思い起こさせ、オールドスクールに着地する意外性もアリ。また、クライマックスにアラン・モイル監督作ばりに屋上でのパーティを持ってくる展開もエモい。
この短評にはネタバレを含んでいます