シークレット・アイズ (2015):映画短評
シークレット・アイズ (2015)本作を機会にオリジナルを見て!!
第82回米アカデミー賞外国映画賞を受賞した傑作『瞳の奥の秘密』のリメイクに
無謀にも…もとい、果敢にも挑んだチャレンジ精神は買いたい。
9•11後の対テロ対策に過敏になっている米国という脚色部分を効かせつつ、
ちょこちょことオリジナルへのオマージュ・シーンも盛り込み
それなりに魅力的なサスペンス劇に仕上がっている。
ただ、やはり良くも悪くもハリウッド的。
スター3人を持ってきたことで彼らの見せ場が優先。
肝心な事件の謎解き部分が雑になったことは否めない。
そもそも死刑制度を問うた大きなテーマが肝となる。
州によって制度の異なる米国向けの逃げ腰なラストでは、見る者の胸に響かないのだ。
この短評にはネタバレを含んでいます