幸福は日々の中に。 (2015):映画短評
幸福は日々の中に。 (2015)これこそ本当の“ありのまま”
鹿児島県に実在する知的障害者施設「しょうぶ学園」の日常風景を取材したドキュメンタリーである。
障害者が何をしようと構わない。叫んでもいいし歌ってもいい、手作業をしてもボーッとしてもOK。好きなことを好きなだけすればいい、というのが施設の方針。そんな彼らの気ままな日常を、カメラは一切介入することなく淡々と記録し続ける。これこそ、まさしく“ありのまま”だ。
やがて浮かび上がるのは、常識とされるものから解き放たれた先にある自由と幸福のカタチ。もちろん、みんなが同じことをしたら社会は混乱するけど、でも少しくらいそういう考え方もあれば、息苦しい僕らの人生もだいぶ楽になるんじゃない?と思わせられる。
この短評にはネタバレを含んでいます