ライオット・クラブ (2014):映画短評
ライオット・クラブ (2014)英国階級社会の頂点に君臨する美しく腐りきったエリート集団
オックスフォード大学に実在する会員制クラブをモデルに、2万人の生徒の中から選ばれた10人の超エリート男子学生たちの放蕩三昧から、英国階級社会の実像を浮き彫りにする。
いずれも裕福な名門家庭出身で、容姿端麗かつ頭脳明晰。そんな彼らが酒にドラッグに女遊びにとハメを外すわけだが、ある晩餐会での暴走をきっかけにエリートのドス黒い本音が露呈し、やがて思いがけない事件へと発展していく。
貧乏人は黙って俺らに従ってりゃいい、庶民の女なんて所詮ヤリ道具。ゲス極まりない美青年たちの傲慢さの裏に、世間や家族から押し付けられる責任と期待の重圧、社会において少数派たる特権階級の不安や焦りが見え隠れする。
この短評にはネタバレを含んでいます