WE ARE X (2016):映画短評
WE ARE X (2016)よくぞ、ここまで踏み込んだ!
X-JAPANに関してはヒット曲くらいしか知らないが、それでも引き寄せられるように見てしまったのは、彼らの活動歴の壮絶さに焦点が絞られているから。
身体がボロボロというYOSHIKIの、それでも演奏をし続ける姿勢に軸を置きつつ、メンバーの自殺とされる死や洗脳騒動といったスキャンダラスな側面にも切り込む。メンバーの解雇の理由を問われたYOSHIKIが口ごもる場面をもしっかり見せるのだから驚いた。
アメリカ人の監督がアメリカ映画として撮っており、対象に深く踏み込むジャーナリス精神が活きた。撮る側と撮られる側との信頼関係の強さをもうかがわせる、そういう点でも優れたドキュメンタリー映画だ。
この短評にはネタバレを含んでいます