アトラクション 制圧 (2017):映画短評
アトラクション 制圧 (2017)バカげた演出に和むロシア製異星人襲来ロマンス・アクション
巨大宇宙船、モスクワ墜落――。都市破壊の地獄絵に釣られて観始めた。ハリウッド超大作と見まがうVFX。しかしこのロシア製SFは、大マジメを装いバカげた展開と大仰な演出で和ませる。ヒロインは軍司令官の愛娘。未曽有の事態に、彼女はイケメン異星人科学者と恋に落ち、ヤンキーな元カレの憎しみが爆発する。明らかにマイケル・ベイあたりをお手本に世界標準を狙った節はあるが、本家よりも確信犯的な分、IQは若干高そうだ。とはいえ『第9地区』的な排斥の高まりの末、若者達がナイフやバットを手に『クローズZERO』的な抗争に発展する大ロングに、ただただ唖然。粋なデザインの異星のパワードスーツを、もっと有効活用すべし。
この短評にはネタバレを含んでいます