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アメリカン・バーニング (2016):映画短評

アメリカン・バーニング (2016)

2017年7月15日公開 108分

アメリカン・バーニング
(C) 2016 LAKESHORE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS LLC AND LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED
猿渡 由紀

幸せを約束された男はなぜ不幸になったのか

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

高校時代、スポーツで大活躍したシーモアは、卒業後、超美人と結婚し、幸せな家庭を築いた。だが、成長とともに 問題行動を起こし始めた娘は、街の郵便局で爆撃事件が起きたのと時を同じくして、行方をくらます。娘のセラピストは、完璧な 両親の下でプレッシャーを感じているのだと指摘していた。原因はそれなのか?あるいは60年代という 時代の影響なのか? 育て方が悪かったのか? それでも娘を愛し続けるシーモアの苦悩を描きつつも、映画は、あえて答を出すことをしない。原作が非常に高く評価されていることから、アメリカでは厳しい批評も出たが、ユアン・マクレガーの監督デビュー作でもあるこの映画は、十分見るに値する。

この短評にはネタバレを含んでいます
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