消された女 (2017):映画短評
消された女 (2017)ある日突然、精神病院送りになるという恐怖
街中の路上で通りがかった救急車に女性が無理やり押し込められ、そのまま精神病院に監禁されるショッキングなオープニング。法律の落とし穴を利用して邪魔者を精神病院送りにするという、韓国で実際に相次いで起きた事件にインスパイアされた作品だ。
報道番組プロデューサーの視点から、徐々に事件の核心に迫っていくストーリーの流れは抜群に巧妙。その一方で、マフィアも真っ青の極悪非道な精神病院の描写は、いくらなんでも話を盛り過ぎだろ!といった印象だし、最後の最後に明かされるどんでん返しも奇をてらい過ぎて真実味を削ぐ。とりあえず、実話ベースということは一旦忘れた方が素直に楽しめるだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます