52Hzのラヴソング (2017):映画短評
52Hzのラヴソング (2017)C-POPで彩られた『バレンタインデー』
制作時期的に、“台湾版『ラ・ラ・ランド』”を狙ってないのに(あえて言うなら『バレンタインデー』)、自然とそうなってしまい、ある意味、回答にもなっているから、ちょっと面白い。とにかく底抜けに明るく、底抜けにハッピー! 『海角七号』メンバーのゲスト出演も嬉しい本作最大の特徴は、ミュージカル形式でありながら、ひたすらポップスを歌い続けるところだろう。そのため、ドラマ仕立ての長尺なMVを観ている感覚に陥る恐れもあり、ミュージカル独特のゴージャス感に満たされないかもしれない。それに付随して、ヒロインが着ている微妙なオーバーオールなど、衣装に対する監督のこだわりも、もうちょいほしかったところだ。
この短評にはネタバレを含んでいます