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エターナル (2016):映画短評

エターナル (2016)

2018年2月16日公開 97分

エターナル
(C) 2017 WARNER BROS PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED
なかざわひでゆき

イ・ビョンホンの抑えた演技は秀逸だが、最後のオチは賛否あり?

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 仕事一筋で家庭を顧みなかった韓国のエリート証券マンが、思いがけず失職したことから妻子を訪ねてオーストラリアへ旅立つも、そこで仕事以外に失ったものの大きさを思い知らされることになる。
 父親不在でも幸せそうに暮らす妻子に声をかけることすらできず、異国の地をあてどなく彷徨うしかない主人公。感情を抑制したイ・ビョンホンの静かな演技が、むしろ彼の途方もない虚無感や無力感を雄弁に物語る。
 強烈な競争社会にあって、人々がなりふり構わず物質的な豊かさを求める韓国。その歪みが招いた悲劇を描く作品だが、ハリウッドの某有名どんでん返し映画を明らかに模倣したラストのオチは賛否あることだろう。

この短評にはネタバレを含んでいます
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